ブログのコメント機能には、その性質故に不可避のコミュニケーション上の問題がひとつあります。議論に参加しながら同時にモデレータ(つまり、進行/管理役)の役割を果たすことが出来ないという問題です。
当ブログのコメント欄でモデレータを務めながら私は往々にして、反抗期の十代の息子を諭す父親のような気分になります。ブログをやって行く上で、それぞれの記事にどのくらいの反響があり、また読んで下さる方々がどのようなお考えをお持ちなのかを知るために、コメントを頂くことは大変勉強になります。しかし、コメントというのは得てして鵜呑みにしてはならないような情報を含んでいたりもするものです。インターネットを日本のゲーム・娯楽業に例えれば、ブログのコメントはおそらくアダルトゲームのポジションを与えられるべき存在です。
さて、コメントについての不満はこの辺にして本題に入らせていただきます。これから、以下のシステムを採らせていただきます。
- 本iAブログ記事についてのご意見などはTwitter経由でお寄せください。
- 頂いたご意見は私どもで一度選別させていただきます。
- 公開コメントの代わりに上記プロセスを経た皆様のご意見を各記事の下段に表示いたします。
自らのサイトに何が掲載されるべきかを選ぶというのは特段おかしなことではないと考えております。逆に、何か新しいアクションを求めてブログをやっているのに、コメントのモデレーションに忙殺される現状というのは、憂慮されるべき状態です。きちんと記事も読んで下さらず、私たちの知性を侮辱するような発言をされる方のお相手をしなければならないことも、どなたか全く存じ上げない方の知的なナニがどれほどファンタスティックなのか、と言うような件についての長話を読まなければならないことも大変不本意なことです。
コメントの代わりにTwitterでご意見を頂くことのメリットは
- 短い、例えば「すごい」とか「つまらない」という反応だけの一言コメントにスペースを奪われることを避けることが出来ます。
- タイトルだけ読んで好き勝手なことを長々と披露されるような方は残念ながら参加不可能となります。
- コメントの匿名性が下がることで、それぞれの発言に責任が伴うようになります。
さて、もちろん、だからといって新しい技術がすべてを解決してくれた、などと申し上げるつもりはございません。先ほどの例えに戻れば、Twitterはさしずめ、パチンコと言ったところでしょうか。