良い本は良い人です。本のことは友だちだと思いましょう。定期的に会いましょう。

友だちを選ぶように本を選びましょう。たくさんの本と話し、その中でも最高のものと付き合い続けるのです。良い本はあなたを幸せにし、苦しい時期を乗り越えさせ、驚くようなことを教えてくれます。それは、読むたびに何度でも起こります。良い友だちに何度も会うことに楽しさがあるように、良い本は何度読んでも楽しいのです。快楽の反復こそ、楽しさです。

良い友だちは決して退屈ではありません。カントの『純粋理性批判』を一度読めば全部わかると思いますか。カントならそうは思わないでしょう。

良い物語も、最後まで一度で理解できるものではありません。『夏の夜の夢』を一度読んだだけで全部わかると思いますか。シェイクスピアならそうは思わないでしょう。

良い物語は、繰り返しによって深まります。『ポストマンはいつも二度ベルを鳴らす』を3回目に読むときのほうが、ただの退屈な「必読書」を読むより、ずっと多くのことを学べます。そんな本は、あなたに語りかけてこないのです。

繰り返しは甘美です。たとえば、好きな料理を「飽きたくないから」とか「同じものを二度食べる時間がないから」と言って一度しか食べない人を想像してみてください。子どもは繰り返しが大好きです。なぜだと思いますか。これは本だけに当てはまるわけではありません。すべてのコンテンツに当てはまります。本当に気に入ったブログ記事を、もう一度読んでみてください。最初と同じくらい、あるいはそれ以上に楽しめるなら、それは良い作品です。退屈なら、それは違います。この理論が本当に当てはまるか確かめるには、最初の抵抗を乗り越えるだけです。